約10平米、ベンチのような小さなコーヒースタンド
THE BENCH Coffee Stand
東京都世田谷区/千歳烏山
クライアント:個人
京王電鉄京王線、千歳烏山駅近くのコーヒースタンド。駅近くのスターバックスとドトールの間にある、わずか10平米ほどの小さな物件にクライアントの夢であったコーヒースタンドを設計した。
依頼当初から「マイパブリックとグランドレベル」の著書やベンチプロジェクトへの共感から、そのまちにとって「ベンチ」のような存在のコーヒースタンドとしたいこと、また「THE BENCH Coffee Stand」という名前、お店のファサードにベンチを取り入れたいことには、クライアント様の強い意志があった。
10平米という狭小空間の中で、スムーズな日常的な業務、店舗軒先に佇む人々との自然なコミュニケーション、魅力ある風景として成立する外観デザインを成立させるため、ミリ単位のディテールの調整が何度も繰り返され、設計は完成した。
オープンから半年後、再訪した。次々とまちに暮らすさまざまな世代の人たちが、足をとめコーヒーを頼み、スモールトークを楽しんでいる。「気軽に腰をかけられるベンチと美味しいコーヒーで、街を元気にしたい」クライアント様の最初の企画書になった風景がそこに生まれていた。
千歳烏山駅南口から続く書店街の中間地点にその物件は小さく佇んでいた。
既存物件の中を見る。奥行きが1.5メートルもない、薄っぺらい空間。
設計初期段階のイメージ共有のために作成したパース。この後、さまざまなデザインディテールが検討されていった。
クレジットプロジェクト名:THE BENCH Coffee Stand |
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クライアント・事業者:個人 |
デザイン監修:株式会社グランドレベル |
設計:石井大吾デザイン室一級建築士事務所 |